祝前日とは、どうしてあんなに開放的なのでしょうか。

祝前日とは、どうしてあんなに開放的なのでしょうか。
とある祝前日、私は終日浮足立っていました。
その日、私は毎日お弁当で節約しているOLであるにも関わらず、ランチはとっておきのパスタ屋さんへ行きました。
次の日が休みでたくさん食事する機会があるとわかっているのに。
仕方がない、祝前日とは実は祝日よりも優雅な時間が流れるものです。
私はその店で決まって明太パスタにクリーム¥200をトッピングしました。
私だけの明太クリームパスタ¥1050。
トッピングとしてはちょっと高い気もしますが、私のランチにはこれが欠かせません。
このパスタを食べて、スタバのホワイトモカをto goと言うのが私の贅沢な祝前日の過ごし方です。
テンション最高潮のまま午後の業務を駆け抜けたら、あっという間でした。
何日も前から約束していた彼との食事まで時間がたっぷりとあります。
まず初めに何をするか考えを巡らせました。
毛玉取り器が欲しかったことを思い出し電量販店へ向かいました。
その店には毛玉取り器の比較一覧表があって、これまでよく考えずに使っていた毛玉取りにもたくさんのブランドやモデルがあり切磋琢磨していることを知りました。
私は値段と性能で悩み中級の商品を選びました。
おまけに職場用のリストレストも買ったのですが、すべてポイントで購入できたので会員にしてくれたことを感謝しました。
と言っても最近は登録を避けています。
財布が嵩張るし、自宅で保管していても必要な時に使う自信がないからです。
家族や友達に言ったら笑われると思いますが、これでも私は流行りのミニマリストに憧れています。
そのあと電車に乗って食事の予定がある街へ。
祝前日なのでもちろん次の日も彼と過ごす予定でした。
電車内で明日は映画を見に行くのもいいなと思いつき、レストラン近くの映画館へ向かいました。
ネット予約でも良かったのですが、彼にサプライズをするなら半券があったほうがいいと思ったからです。
映画は韓国の”パラサイト”にしました。
前日にも関わらず、希望の時間帯はほぼ埋まっていました。
韓国映画はこれで3本目?
劇場で観るのは初めてですが、評判によるとかなり期待できました。
首をそらして2時間は耐えられないので、少しずらして良さそうな席を確保しました。
これで明日の準備も万端です。
化粧直しをしながら彼を待ちました。
しばらくすると、仕事を終えた彼から連絡が来ました。
予定していた韓国料理のお店で待ち合わせることになりました。
お店に向かいながら、韓国語で乾杯を調べました。
コンベと言うらしいです。
ついでにマッシソヨ(美味しい)もしっかり聴きこんで発音をインプットしておきました。
映画も韓国つながりで、サプライズに丁度いいと思いまいした。
少し早く着いたので、入口でメニューを見ていると彼がやって来ました。
一緒に店内へ入り、衝撃の事実を知ったのです。
「すみません、オーダー受付が終わってしまいました」
このお店で過ごすイメージを作りすぎていた私は、21時ラストオーダーは早すぎると嘆きました。
23時閉店であることは調べていたのに…
サムギョプサル、チヂミ、キムチ…
韓国料理の味が脳内を駆け巡りましたが、
人生はこんなことの連続だと考えることにしました。
気を取り直して近くの中華料理へ。
もう一つ近くに行きつけの中華料理があるのだが、いつも行かない場所へ行ってみました。
結果は、五分五分でした。
何が五分五分かと言うと、春巻きの芯が冷たかった悲しみが五分、お店に入って1時間で会計まで終わっていたのでその後への期待が五分です。
正直もうこのお店に行くことはないと思います。
それでも2人は上機嫌でした。
これが祝前日の魔法でしょうか。
まだ今日が続いていることが嬉しくてしょうがありませんでした。
そのまま、カラオケへと向かいました。
彼と私は本当にカラオケが好きです。
最近は学生時代に比べて歌う機会が減ってしまい、腕が下がったなと思います。
それでも楽しいものは楽しいです。
この時間があるから毎日頑張れるのか、毎日頑張っているからこの時間が幸せなのか、ふと考えてしまうことがあります。
翌日観た映画は最高でした。
同時に、映画を見てこれほど疲れたのは初めてでした。
韓国のリアルも分からないし、日本の外の常識も知らないのですが。
でも愉快で聡明で、貧しくても希望がある主人公が大好きになりました。
この映画のキーワードは「計画」と「ニオイ」だと思いました。
計画があれば成功するかもしれませんが、計画がなければ失敗することはありません。
失敗したくないのは人間の本能ですが、私は計画を立てて失敗と成功を経験して生きていきたいと思いました。
主人公の父が無計画の美学を説くシーンで、計画を立てる人生がいいと強く思いました。
反対のことをいうことで、人に希望を与える手法があるということがとても勉強になりました。
どんなに計画を立てて準備をしても、染みついてしまったニオイだけは取り繕えません。
実際は便利な手段で変えることができるかもしれませんが、この映画で言うニオイは人生の軌跡のような、恵まれた人と恵まれない人の間にある越えられないボーダーラインのようなものの象徴だと感じました。
短期間で立てた「計画」と、長期間積み重ねてきた「ニオイ」。
うまく言えないですが、裕福な人の無邪気さ、貧乏な人の賢さ、お金・幸せの意味、いろいろなことを考えさせられました。
自分が計画を見失って、ナマケモノになってしまったときにもう一度見たいと思います。

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