「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」を観に行きました。

今年の初めに、王様のブランチで紹介されていた「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」を観に行きました。
劇場公開日 は2020年1月24日なので、当時は最新映画になりますね。

この映画はダン・ブラウン氏の著書、「ダヴィンチ コード」などで登場するロバート・ラングドンシリーズの出版秘話を元にしたミステリー映画になります。
題材は翻訳家たちを地下室の隔離された環境に置いて翻訳を行ったという前代未聞のエピソード!
気になって上映している映画館を調べてみたら…

なんと関東地方ではたった11箇所!
しかも都内では5箇所しかなかったのでビックリしてしまいました…

近所の映画館でやってるだろうと下調べせずに行かなくてよかった。
危うく無駄足を踏むところでした(笑)
T Vで紹介されていても必ず全国どこでもやっているわけではないといういい教訓になりました!

さて、以下はネタバレを含む感想になるので閲覧される時は注意してください。

作品の概要としては映画.comの紹介文より引用。
「フランスの人里離れた村にある洋館。
全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められた。
翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。
しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。
24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。
要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。」

この9人の翻訳家たちが地下室という密室のなかにいたにもかかわらず疑われるミステリーという点に強く興味を惹かれましたね。

全体的な印象としては、前半部分と後半部分とでくっきり分かれる感じでした。
ミステリーのお約束である伏線を最初に張り巡らせて後半に回収していく形式だったので、前半はちょっと冗長的に感じたところはありましたね。
その証拠に隣で座っていた男性は高らかなイビキを奏でながら謎解きをしていました(笑)

あとはホワイトカラーvsブルーカラーにおける文学に対する思想の対立でしょうか。
何の説明もなく一枚の写真を観ただけで激昂したり、契約違反をしているのに被害者面をしていたりと文化的な背景を知っている前提で描かれている印象がありました。

ちなみにこの映画を一言で言うなら「また観たいけど、時間を開けてから観たい」ですね(笑)

内容の方に移ると、始めの方では本や本棚が燃えている映像が逆回しで映され何事もなかったかのように話が進んでいく…
あとあとの伏線になっていることがましたが判明しました、わかりにくい!

また登場する9人の翻訳家たちが少しずつ登場するのですが、意図的に(?)情報を少なくしているのでどういった人なのかその人物像が分かりにくい!
人物の情報が少ない人もいれば、「ああ、この人は主要人物か」と丸わかりの情報量が提示されていたりとちょっとちぐはぐなところが気になりました。

あとは勝手に期待していた部分も大きかったのですが、アガサクリスティーの「オリエント急行殺人事件(原題:Murder on the Orient Express)」の話題が出ていたので「まさか!?」を期待して鑑賞していたのですが全く違っていたのは残念でしたね(苦笑)

まあ、他にも気になる部分は多かったのですが途中から犯人が明かされていたり、立場が逆転していたりと映像的にミスリードを誘う工夫がされていてだれることなく楽しめたのは好印象。
二転三転する状況に「えっ、どうなってるの!?」と完全に作品にのめり込んでしまっていました(笑)

物語の中盤あたりからは「誰がやったのか(Who done it?)」「どのようにやったのか(How done it?)」が早々に明かされましたが、物語の終盤まで「何故やったのか(Why done it?)」を絶妙に隠しながら展開していたので、ミステリーの醍醐味を味わった感じです。
ここで最初に写っていた本や本棚が燃えている映像につながって、サスペンスドラマのような爽快感はないのだけれど納得感のような腑に落ちる感じですね。

この映画の醍醐味といえば、なんと言っても「9人の翻訳家」と言うタイトルにもなっている入り乱れる多言語による切迫したシーンです!
これはスピード感も焦燥感も感じられたのでこの映画の見どころのひとつですね!
しかし、いくら焦っていたとはいえあの言語チョイスはどうにかならなかったのだろうか…
流石に犯人にバレると思っていましたが、「ですよね」と言う結果に終わったのがちょっともにょもにょした部分ですね。
でもこのシーンは「翻訳家」と言う部分を最大限に活かした部分なのでこの映画の最大の魅せ場だと思います!

最後に、映画全体を通して印象に残ったのは日本製のコピー機が活躍しているシーンが一番手に汗握ったある意味不思議な映画でした(笑)

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